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高知県香美市で6町5反の土地を利用してニラ中心のハウス・露地栽培を行う農業法人。代表取締役の鍵山様は元農協職員で、地域活性のための精力的な活動を続けている。
「地域のためになること」かな。実は、自分達で野菜を作ること以外に、『草刈り』の仕事をしているんだ。農業は雑草との戦いだから、どこの農家も苦労している。そこで、助けになればと、『草刈り』を請け負う事業を元々やっていたんだよ。
草刈りの作業人員としては地元の学生をアルバイトとして雇うから、地元の皆が助かって、お金も地元に落ちて・・・という地域活性につながっていることを誇りに思ってやってるよ。
実はここに来るまでに通った県道や河川敷なんかも、うちが草刈りを請け負うこともあるよ。
もちろん野菜も作っていて、今はニラと米の輪作をしているよ。農協を通じて出荷していて、約40%は加工向け、餃子やラーメンによく使ってもらっているんだ。
法人化してからは今年で3期目で、この法人自体も地域のメンバーで出資しあって作ったんだ。新たに社員を雇用したり、『草刈り』の対象地を増やしたりして、日々成長しているところだよ。
平成4年頃、私が農協で営農職員をしていた時に、組合員の申告のために何か役に立てることはないかなと思ってね。ソフトを知って、地域の5〜6人に勧めて使い始めたのがきっかけかな。当時は確かまだ農業簿記V3だったね。
今ではこの地域では250人以上がソリマチのソフトを使っているんじゃないかなあ。
当時は教えたり勧める立場だったけど、10年前に農協を早期退職してニラの専業農家になったから、今では自分自身も農業簿記を活用しているよ。
1番は節税効果だね。農業簿記を勧め始める前は、よくわからないまま白色申告をして税金を100万円も多く支払っていた人もいた。当時はそのような人に確定申告成績表を作ってあげて節税をサポートしていたよ。
今は、ソフトに入力した数字を見て、資金の上手な使い方やどこに無駄遣いがあるか、同じ品目の他者と比べてどうか、平均と比べてどうか、などを見て、経営改善につなげることができているから便利だね。
農業簿記はJAとの取引データが取り込めるところも便利だね。一人で使うのではなく、組織や地域ぐるみで使っていくからこそメリットが出る部分もあると思うよ。
外国人の受け入れかな。実は今年度から本格的にスタートするんだ。
いわゆる「外国人技能実習生」の制度で、知人のフィリピン人の方の古里からやる気のある若い農業者を受入れているんだ。彼らには事前に地元で組合を立ち上げてもらい、日本での実習で得た報酬から毎月3,000円を出資することで、組合の運営を拡大させたり、帰国後に農業を始めるための初期費用にしたりできるように話し合っているよ。フィリピンでの地元貢献、自分自身の暮らすこの地域への貢献、地域の発展。これが私の夢かな!
鍵山さん、ありがとうございました。地元の高知県香美市だけでなく、はるか遠くのフィリピンの農村発展のための精力的な活動、とても感銘を受けました。これからの活動を語る鍵山さんのお話を聞いて私までワクワクしてきました。ぜひまたその後のお話を聞かせていただきたいです!